さざなみに揺れるひかりの水面をいつも渡っている白い船 走馬灯みたいに道路をすぎてゆくひかり ときどき緊急電話 トンネルを抜けるそのたび暗くなる都心に一斉に灯がともる 青色のとてもきれいなこの星で、息が苦しい、水があるから
頭上(とうじょう)をかすめゆく雲 夜だから ひとつのこらず暗雲だろう 靴下を、服をズボンをなげすてて泣いてるような十月の部屋 水底をさかなは眠る十月のこんな季節の出立ちじゃない 持てあますほどの温度を授けつつ花瓶に蝋の花ひとつ挿す 錠とざすたび…
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